Y.N様よりマニ36 2258キットの台車改良レポートを頂きました。
皆様の参考になればと公開をお願いした所、快諾頂きました。
Y.N様貴重な資料をありがとうございました。
以下、原文のまま掲載をさせて頂きます。
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マニ36 2258台車の改良について

工房ひろ様のホームページにも何回か記載されているマニ36のキットに附属しているTR34台車ですが、先ごろ改良型枕板および補強板が送られてきました。
それらを用いて更なる改良を行ってみました。
当初はなかなか思う様な結果が出ず、思考錯誤しましたが、同キットに附属している専用の物であり、彫りの深い精巧なTR34台車ですので、使用しない手はありません。
今回、私が行った改良の結果、満足する結果がでましたので、ご覧頂けますと幸いです。

図1.パーツの作製
今回の改良の中で、このパーツは特に重要です。
市販の0.3mm厚の真鍮帯板から図の様な形状にて、4枚製作しました。



図2.製作したパーツの台車枠へのハンダ付け
製作したパーツをTR34台車枠へハンダ付けします。
特に力が掛かる箇所ですので、適量のハンダでしっかりハンダ付けしました。
枕板が入る箇所ですが、内部にはみ出たハンダは、丁寧に取り除き枕板の可動がスムーズであることを確認します。



図3.枕板の改良
新たに送られてきた改良型枕板を使用しました。
台車梁との接合は、M2.0の皿ネジで固定することになっていますが、枕板の厚みが足りず、皿ネジを最後まで締め付けても台車梁はグラグラします。
そこで3.2mmのドリル刃でこじって枕板のネジ穴を少しだけ掘り下げた後、ネジで固定しました。
念のため図上段赤矢印の箇所からハンダを流して完全に固定します。
その後、やすりをかけて枕板を平面にしました。
次に、枕板のM2 X 7ナベ小ビス用のネジ穴ですが、M1.8のタップが手元にないこと、補強板をつけてもビス穴としての強度に不安があったため、手元にあった市販のM2.0ビス用のナットをハンダ付けしました(図下段青矢印)。
市販ナットのメッキを、やすりで剥がすと、フラックスで簡単にハンダ付けできました。
このM2 X 7ナベ小ビス固定の精度は、台車の精度に非常に重要です。
また、余談ですが、集電のためセンターピンのばねがあたる箇所(青い円)は、塗装後完全に地金を露出させます。



図4 センターピンおよぶ台車枠左右のブレ抑止の為の揺れマクラ
もともとキットに入っている旧枕板を切り出して、図の様な揺れマクラを製作します。
このパーツは、図3の改良後ではなくても大丈夫ですが、あればさらに台車の精度および耐久性が安定します。
ビス穴Aは、ネジ穴は切らず、ビスがスムーズに入る様に、やすりで少し広げます。
揺れマクラの増設に伴って、センターピンの頭を図の様に赤矢印の方向へ削ります。
また、余談ですが、青矢印方向の面のメッキは、時として集電不良の原因となりますので、やすりで落としておきます。



図5 組み立て後の台車枠のあそび
この改良による台車枠のあそびですが、図Aの赤矢印方向の遊びは最小にします。
その他の方向の遊び量は、台車のスムーズな走行に重要です(B,C)。
サスペンション可動量(D)。
揺れマクラ(赤矢印)の増設後の完成台車(E)。



完成
全てが完成し、線路上にて置いてみました。
妻面に息を吹くと、息で動くほど転がり抵抗は低く、驚きました(マニ36 2258全景、床下)。
総勢10両のブラス製ニセコ編成(全てキット組み立てですが重いんです。
総重量2.65kgあります。
珊瑚製C62,マクソンコアレスモーター置換で1両のみ牽引)の中に入れて試運転しました。
1時間ほど走らせましたが、まったく問題なくスムーズに走りました。
サンデーモデラーとして掛かりっきり3ヶ月要しましたが、走り、外観、大満足です。
ただサスペンション用のスプリング、もう少し腰があると良かったと思いました。
模型製作を堪能した3ヶ月でした。


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