1/80模型のマニ36室内3D図
工房ひろ製品をご愛顧くださっておりますお客様が、室内についての情報をご所望との事をTwitterで拝見致しました。
まめに返事を書いたりする事が苦手なのでTwitterはやっておりませんが、色々と徘徊はしています。
マニ36に改造した際の国鉄図面は大人の事情で公開出来ませんので、それを元に十年くらい前に発売した超絶鬼キット(5鬼)組立図の一部を公開いたします。
少しでもお役に立てれば良いのですが。
模型の話をする前にマニ36について
在来型一般車改造の荷物車にはマニ35とマニ36があります。
マニ35は種車の種類によって車掌室の大きさが違って使いづらかった為に、種車の種類によらず車掌室の大きさを全て共通化したのが新形式マニ36になったとの事。(車輌史編さん会編集長談)
1/6枚目
妻板を取り外した状態の車掌室内です。
左上には両開きの吊り戸棚があります。右上は非常ブレーキ弁ですね。
左右には事務机があり、右壁の向こうは便所で左壁向こうは貴重品室になります。
扉は便所方向に引きます。
事務机の手前には小ぶりの座席が両側に設置されています。座席が小ぶりなのは両側にデッキ扉の戸袋があるためです。
荷物車は開戸だと都合が悪いので貫通扉も含めて全て引戸です。
車掌室側は手ブレーキを置くことが出来なったりと邪魔なので、荷物室側はデッキ付近に荷物が置いてあると開くことが出来なくなるから。
そうそう、荷物室側のデッキには仕切りが無くて、車掌室と同じように戸袋があるだけなので視界を遮るものは何も無いです。
右の座席の方が少し大きくて通路にはみ出しているので、ここは通りづらいです。
左手前は手ブレーキになります。
左右に雨樋縦管が有りますが、縦管と隅柱を一体鋳造でやろうとした名残です。
発売したキットは一体鋳造では無いです。
2/6枚目
非常ブレーキ弁側を望みます。
3/6枚目
吊り戸棚側です。
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荷物扉から中を見てみます。
右側が貴重品室になります。
実物は引戸になっていますが、模型ではあまり見えないので1枚板で作成しています。
扉はご覧のように室内が見えるようになっていて、金網が入っていたようです。
貴重品を保管する所ですから密室にならないようにしたのでしょう。
模型の図なので嵌め合わせの凸が見えますが実車は無いです。
左右手前に見える柵は荷物扉の戸袋です。
強度を保つ為と保守し易くする為だと思いますが角材を使用していて、かなりゴツイです。
5/6枚目
上から眺めてみました。
上の扉は便所の扉ですね。
扉の左にある□は扉点検用か、水回り点検用です。
右中央にある○が重なったものは暖房蒸気管止弁のフタです。
これを「パコッ」て開くと丸ハンドルが姿を現します。
荷物室はスノコ状にしてあり、水が抜けやすくしていますが模型では省略しました。
確か荷物扉に向けて凹の部分は勾配が付いていたような。
6/6枚目
各部の関係が判る位置から。
床下についても近々、上げますのでお楽しみに。
とても参考になる資料、ありがとうございます。
マニ36もいつかは作りたい車輌ですのでとても助かります
>> yusaさま
何かのお役に立てば幸いです!
満足のいく作品を作ってください。